見て触って突きとめた脱毛パターン

ひと口にハゲと言っても、いろいろなハゲ方があります。
ハゲは大きく分けて二つのパターンに分けられ、ほとんどの人がこのどちらかに入ってしまいます。
その実際に手で触れたときの感触、間近で見てきた頭皮の兆候の違いから、明らかにハゲには二つのパターンがあると気付かされました。
それは、「頭のてっぺんから薄くなっていくタイプ」と、「ひたいの生えぎわから薄くなっていくタイプ」の二つです。
「なあんだ、そんなことか」と思われるかもしれません。
ところがこの二つのタイプをよくよく見比べてみると、片方には大いに希望があり、もう片方はちょっと深刻なのです。
二つのタイプのハゲ方には、見た目の違い(前述の特徴)があるので見分け方は一見してわかりやすいのですが、どうもそれぞれハゲになる根本原因が違い、それぞれのタイプに合った育毛の手を打たないと、せっかくの希望もかすんでしまうようなのです。
頭のてっぺんから薄くなっていくタイプを「てっぺんタイプ」、ひたいの生先ぎわから薄くなっていくタイプを「ひたいタイプ」としています。

「てっぺんタイプ」とは「瘀血型(おけつがた)ハゲ」、「ひたいタイブ」は「帽状腱膜型(ぼうじょうけんまくがた)ハゲ」だということがわかってきました。
「瘀血型」とか「帽状腱膜型」とか、急に知ったかぶりのことを言い出したようにお思いになるかもしれません。
でも、この言葉がまさしく症状をズバリあらわし、また、治し方も示しているのです。
「もう、ご自分のハゲがかなり進行していて、「ウーン。オレはてっぺんタイブだな」とか、「オレはひたいタイプだ」などと、残念ながらはっきりおわかりの方もいらっしゃると思います。
しかし、そんな方でも、自分の髪が弱っている本当の原因を知り、対策を打てば、まだ間に合います。
決してあきらめる必要はありません。
目で見て、指で触わって、押してみて……。
まず先に、具体的にお話ししてみましょう。

どちらの型かで対処法が違います
てっぺんタイプ 頭皮が赤茶けた色になると進む。「漢方トニック」とマッサージでかなり抑えられる
ひたいタイプ 頭皮がカチカチに固くなると進む。遺伝的で30代から一気に進みやすい

5秒でわかるハゲが進む人、止まる人
ひとことで言うと、私たちの頭の皮ふ(頭皮)は、青白い、ほど髪の毛にとって健康な頭皮です。
ところがこの頭皮が、すっかり赤茶けてしまっている人がいます。
これこそ、ハゲの二大パターンのうちの「てっぺんタイプ」、「瘀血型(おけつがた)ハゲ」の特徴です。
このタイプの人は、てっぺんから薄くなっていきます。
たとえもし、現状で頭のてっぺんにフサフサと毛が生えていたとしても、頭皮が赤茶けていたら、間違いなく近々にはてっぺんが薄くなっていくはずです。
ちょっとトシをとって、頭のてっぺんが薄くなりかけた人は、その頭皮が鈍く赤茶けているのです。
これは一目瞭然です。
これは髪の毛が弱っている証拠です。
髪の毛の薄くなってきた方で、「いっそのこと坊主頭にしてくれ」とおっしゃる方がときどきいらっしゃいます。
そのような方の頭を丸刈りにしても、決して青々というわけにはいきません。
そして刈ったあとの髪の毛の伸びも極端に悪く、もはやそれまで』とさえ言えます。
このように、いろいろなハゲのパターンから言うと、頭皮の色は青白いのが一番です。
まさに若々しく、理想的な頭皮だと思います。
髪の状態が悪くなるにつれて、青白からピンク、赤、そして赤茶色へと変化してくるのです。
これは、髪の弱さを示す明快なバロメーターです。
髪の毛が弱ってくるほど、頭皮が赤っぽくなってきます。
赤茶は最悪です。
いい例があります。
お寺のお坊さんの頭を思い出してください。
若いお坊さんの頭は青白く、年配の偉いお坊さんはど赤っぽくなっていませんか?
では、こんな例はどうでしょう。
巨人軍の長嶋茂雄監督が若かりし現役時代のころ、ヒゲのそり跡が青々としていました。
マンガでも、よく口の周囲が白い色で強調されて描かれていたものです。
ところが最近の長嶋監督、あまり口まわりに青白い印象がありません。
ヒゲと髪の毛は違う、と言われるかもしれませんが、地肌が青白いというイメージはおわかりいただけるのではないでしょうか。
こんなことからも、頭皮の色と髪の毛との間には密接な関係があるのです。

地肌の色で、あなたの髪の運命を知る
「頭皮の色が赤茶けてきたら間違いなくてっぺんタイプ、つまり「瘀血型(おけつがた)ハゲ」になる」――。
さてそこで、次はご自分の頭皮を見てチェックしてみましょう。
これは、髪の毛の不安を抱えていらっしゃる方はもちろん、いま現在はフサフサの髪の人も、これからのご自分の髪の毛の状態を知る上で、とても大切なことです。
どうぞ、手鏡を利用してご自分の頭皮を観察してみてください。
気になる部分が頭のてっぺんなどで、ご自分で確認できないようでしたら、奥様や恋人に見てもらってください。
「いやとんでもない!そんな恥ずかしいことは、たとえ女房でも頼めるわけがない」とおっしゃるあなたは、行きつけの美容室にでも聞くのが一番でしょう。
そしてその結果、もしあなたの頭皮の色が、少年時代の刈りたての坊主頭のように青々としていたら、あなたの髪の毛は正常で元気です。
そうではなくて、頭皮が赤茶けたような色になっていたら危険信号です。
これは、頭皮に血液が滞っており、酸欠(酸素不足)を起こしている状態です。
そして、この状態のことを「瘀血(おけつ)」と呼ぶのです。

「ハゲている人の頭皮の温度は、正常な人の頭皮より約一度低い」(徳島大学医学部の武田克之医学博士)

そして「ハゲるのは、頭皮の血行がよくないからだ」という事実も指摘されています。
血液というのは、ご存知のように赤い。
そこで、こんな疑問が出るかもしれません。
「健康な頭皮は血液の循環がいいということですね。それなのに青白いというのはどういうことでしょう?」と。
なるほど、ふつうに考えると、赤茶けたほうが血行がいいのではないか?
とつい思われがちです。
でも違うのです。
私たちの皮フの血管は、毛細血管といって本当に細いものです。
ですから皮フの血行がよくても表面が赤く見えるということはありません。
もしそうなら、色白の人はみんな病人……ということになってしまいます。
反対に赤茶けて見えるということは、よく言う新陳代謝がうまく行なわれていないということになるわけです。
新陳代謝がスムースに行なわれるためには、酸素と栄養分が必要です。
頭皮も同じことなのでしょう。
新陳代謝がうまくいかないと、その結果、頭皮が老化したままで色も赤茶けてくるのです。
こういう方は、近い将来、必ずハゲてきます。
この「酸素」と「栄養」は、これから述べていく求めるものです。

この記事を書いた人
佐々木遥

毛髪診断士、管理栄養士、フードコーディネーター
1984年生まれ。さいたま市出身。2児の母。
大妻女子大学管理栄養士専攻コースを卒業後、管理栄養士資格を取得。
健康食といわれる和食の利点を活かしつつ毛髪効果のある「和料理」を提唱する。趣味はマンガ(ワンピース)。

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