非常に多くの人が、抜け毛や薄毛といった髪の毛のトラブルに悩んでいます。

非常に多くの人が、抜け毛や薄毛といった髪の毛のトラブルに悩んでいます。
抜け毛には現在においては大きな5つのパターンがあり、そのパターンが複合して生じることもあります。
髪の毛のトラブルに見舞われると、ほとんどの人は髪と頭皮の環境にだけ目を向けます。
最たるものが皮脂の過剰分泌を抑えようと、脱脂力の強いシャンプーを使うことです。
育毛サロンのなかにも、皮脂悪者論、がまかり通っていて、「とにかく皮脂を取ることが必要」と、機械や化学物質を使って皮脂を除去するところが少なくありません。
しかし、これは頭皮と毛髪の正しい常識に反する行為なのです。
皮脂を過剰に取りすぎるとかえって皮脂分泌を促進し、抜け毛や薄毛を進行させるケースも少なくありません。
このように、毛髪と抜け毛、それに育毛には間違った知識が”常識”として横行しています。
育毛では、頭皮の環境を清潔に保つことは重要です。
ただし、頭髪は心と身体の健康状態を示すバロメーターでもあり、このことを忘れると正しい育毛は不可能です。
心と身体が健康であれば、髪は健康です。
心と身体の健康状態に問題があれば、その影響が髪にあらわれます。
抜け毛や薄毛といった髪のトラブルを招いた人は、頭皮と髪の毛の環境を考えることは当然として、心と身体の健康の点検も必要なのです。
心と身体の健康の最大の要素は、食生活です。
生活習慣と自律神経、さらに自律神経が支配する免疫も大きくかかわっています。
つまり、「抜け毛や薄毛といった髪の毛のトラブルは、生活習慣病の側面を持つ」ということなのです。
ここに注目しない限り、健やかな髪の健康は維持されませんし、育毛でも期待する効果が得られません。
現実に髪のトラブルに見舞われている人は、いろいろな努力をされていることでしょう。
その努力が報われることを期待したいのですが、多くの人は報われない努力をしています。
なぜなら、そうした方々のほとんどが、心と身体、という重要なポイントを理解せず、頭髪にばかり目を向けているからです。
また、「いくら努力しても髪の毛は生えてこない」とあきらめている方もおられるでしょう。
そうした方も、あきらめることはありません。
毛根が消滅していなければ、心と身体の健康に注意を払うことで育毛の期待が持てるのです。
抜け毛のメカニズムをとらえ、育毛への道を探りましょう。
シャンプー剤や育毛剤の問題、染毛の問題、高脂肪・高カロリーの欧米型食生活、コンビニ食の抱える問題、自律神経と免疫の関連など、広範囲の日常生活にわたります。
話題が広範囲になったといっても、日常生活のなかで気をつければほとんど改善されるものです。
日々の生活を通して頭髪によい生活をつづけていけば、育毛の期待が実現されていくはずです。
その育毛こそ、あなたの身体の奥から湧き上がってきた健康の証明です。
髪の毛が健康になり、育毛がうながされたということは、心と身体が健康になったことに他ならないからです。
抜け毛も徐々に薄くなって行く場合と一挙に抜けて行く場合とでは、まったく原因が違います。
一挙に抜け毛になった場合は、多くのケースで身体の健康を損ねていることが考えられます。
こうした時はまず内科医等の健康診断をお受けになることが大切です。
テレビCMなどの派手な発毛がすぐできることはありえません。
狙いは、心と身体から健康になり、同時にご自分での育毛ケアで、髪の健康と育毛効果を得ようというものです。
それが本当の髪の健康であり、丈夫で健やかな髪を育てる唯一の道なのです。

◎男性も、女性も、子供も抜け毛と薄毛に悩んでいる日本
●日本の成人男性の薄毛率は5%を超え、薄毛人口は1300万人に達する
このサイトに訪れている方は、抜け毛や薄毛といった髪のトラブルに巻き込まれている方だと思います。
そして、「なんとか現状を脱したい」とか「昔のような豊かな髪の毛を取りもどしたい」と考えられておられるでしょう。
日本の大手カツラメーカーであるA社がおこなっている「成人男性薄毛率調査」というものがあります。
薄毛かどうかを判定するポイントは、「前頭部の生え際が明らかに後退している」「頭頂部のつむじ周辺の毛量が、その他周辺の毛量と比べて明らかに減少している」の2点です。
これらのデータからは、年齢層別の薄毛率はわかりません。
さらに、ひと口に薄毛といっても、その状態は人それぞれであることが予想されます。
2つのチェックポイントが薄い人も、ほとんどない人も、この調査では薄毛になるわけです。
そうした細かいデータはわからないにしても、この調査からはっきりうかがえる確かな事実があります。
それは、日本の成人男性の薄毛率がどんどん高くなっていることです。
香港、台湾、シンガポール、タイ、マレーシアといった東アジアの黒髮系民族の調査結果と比較すると、日本人の成人男性の薄毛率は、残念ながらこれら諸国の薄毛率を上回っています。
これらのデータをどう見るかですが、「日本の成人男性の髪の毛は危険な状態にある」ことは否定しようがありません。
だからこそ、男性向けの育毛剤が開発され、テレビなどで大宣伝されている現実があるのです。

●女性にも抜け毛によるハゲが進行している
いま男性の髪の毛が危険な状態だと指摘しましたが、女性でも同じことがいえそうです。
昔から、「髪は女性の命」といわれてきました。
その髪が危機に瀕しているのです。
現実に1000万人の日本人女性が薄毛に悩んでいるといいますし、T製薬の調査では、30~50代の日本人女性の約60%が髪に悩みを持っているといいます。
この調査では、髪にコシがなくなったり、薄毛が目立つようになったと訴える女性が増えているのです。
製薬会社だけでなく、化粧品会社も育毛剤を発売しています。
発売に当たっては調査もおこなわれますから、意外なデータがもたらされることもあります。
しばらく前に資生堂が発表したデータから、男女の薄毛の違いが浮き彫りになっていす。
同社では、16歳から61歳までの男性337人と、16歳から68歳までの女性159人中対象に毛髪を調べています。
まず男性ですが、薄毛の人と薄毛ではない人の髪密度に大きな差はありませんでした。
本数はあまり変わらなかったということですが、髪の太さには大きな違いがありました。
薄毛の人は平均直径がの60マイクロメートル(1マイクロメートルは1000分の1ミリ)で、薄毛でない人の平均直径は80マイクロメートルだったのです。
そして、太さが40マイクロメートル以下の産毛が全毛髪に占める割合は、薄毛の人で平均30%、薄毛ではない人は10%でした。
つまり、「薄毛の男性では髪が細く痩せ、しかも細い産毛が多い」ということで、「毛髪の産毛化」と表現できそうです。
一方、女性では20歳代後半以降に薄毛が増え、薄毛が進んでいる女性は、薄毛が進行していない人に比べ、約15%も髪の本数が少ないことがわかりました。
いってみれば、「女性のハゲ化」といえそうです。
しかし、髪の毛の太さに関する調査では、意外な結果が出ています。
薄毛が進行している人では細くなっているものの、男性のような産毛化の痩せ細りは見られなかったのです。
従来、「男性の薄毛は抜け毛による本数の減少、女性の薄毛は髪が細く痩せることが原因」といわれ、一般にも信じられてきました。
しかし、この結果から、同社は「女性の薄毛は本数の減少こそが大きく影響している」と、従来の考えを否定しています。
この結論が正しいのか、従来の説が正しいのか。
それはわかりませんが、男性同様、女性の命である黒髪もまた危険にさらされていることだけは確かです。

●子供にも抜け毛症や薄毛が増えている
いまや、日本の成人男性と女性の髪に危険が迫っていることは疑いようのない事実です。
そればかりか、中学生や高校生にも、いえ小学生にも抜け毛症や薄毛が急増しているのです。
頭髪が抜け落ちてしまう子供は、いつの時代にもいました。
その原因はたとえば白血病のような病気や特異体質でしたが、現代の子供の抜け毛症はかなり事情が違います。
特別な病気や特異体質ではない普通の子供が、抜け毛に見舞われているのです。
子供の抜け毛で考えられる最大の原因は、慢性の夜型生活です。
この生活のために人間に備わっている体内時計(生物時計)がうまく働かなくなり、交感神経の働きに狂いが生じて抜け毛に至るようなのです。
また、成長ホルモンの関係もあります。
一般的に、人間の成長ホルモンは午後1時から午前4時の間に最も多く分泌されます。
この成長ホルモンは熟睡した状態でないと分泌されず、夜型生活が慢性化すると成長ホルモンが不足することになります。
ここからも、髪の毛の成長に欠かせない毛根の働きが衰え、抜け毛することも考えられるのです。
夜型生活、成長ホルモンの不足以外にも、いろいろな抜け毛の原因が考えられます。
厳しい受験戦争、共働き両親が増えたことによる親との接触の減少、欧米型の食生活、インスタント食品やトランス型脂肪と呼ばれるマーガリンやショートニング、硬化油の影響、清涼飲料水の大量摂取など、子供たちを取り巻く環境はいずれも髪の毛にとって危険きわまりないものばかりになっています。
中学や高校といった時期は多感な時期であり、豊かな将来を築く基礎の時代でもあります。
そうした多感な時期に毛髪のトラブルに巻き込まれると、髪の毛だけの問題では収まらなくなります。
髪の毛以外の問題とは、精神面と社会性への悪影響です。
髪の状態がいじめの対象になったり、そのために登校拒否症になったり、引きこもりになったりする可能性があります。
極端なケースでは、非行に走ることさえ考えられます。
現実にそうした悲しむべき事態が起きているといいますし、こうなると「たかが髪の毛」といっていられません。
子供の抜け毛症や薄毛は、社会問題という色彩さえ帯びることになります。
子供本人は幸せな人生のコースを逸れ、家庭にとっては大きな問題となり、社会にとっても損失になります。
そうした不幸な事態を回避するためにも、子供の抜け毛症や薄毛には、親をはじめとする周囲の人たちはもっと気を配る必要があります。
正しい毛髪のケアにできるだけ早く取り組み、1日も早く自然の髪を取りもどすようにしてあげたいものです。

◎異常な抜け毛は身体と心が発する危険信号
●抜け毛や薄毛は遺伝しない
抜け毛にはヘアサイクルという、発毛と抜け毛周期による正常な抜け毛と、ヘアサイクル 以外の原因による異常抜け毛があります。
ヘアサイクルが正常に働いている場合、通常のシャンプーやブラッシングによる100本程度の抜け毛は、とくに心配する必要はありません。
正常な抜け毛であれば、ヘアサイクルによってまた新しい髪が生えてくるからです。
しかし、異常抜け毛の場合、新しい髪の毛が生えてこなかったり、生えても産毛の状態のままですぐに抜けてしまいます。
異常抜け毛だと抜け毛は進行し、薄毛がどんどん激しくなります。
いまいった正常抜け毛と異常抜け毛の違いも、あまり理解されていません。
このことが象徴するように、抜け毛には、間違った考えや迷信がつきまとっています。
その最たるものは、抜け毛や薄毛は遺伝が関係しているという説です。
「父親がハゲていたから、私のハゲは遺伝だ」とか「おじいちゃんが薄かったから、隔世遺伝で私もハゲた」などという男性がいます。
こういってあきらめてしまう人も少なくないのですが、じつは、抜け毛や薄毛は、遺伝というよりも後天的な条件によるものが多いのです。
私たちの身体的特徴をはじめ、体質などさまざまなことがらは遺伝による部分が多いことは確かな事実です。
その遺伝のメカニズムは、二重らせん構造を持つDNAによってもたらされることはご存じと思います。
髪の毛と頭皮に限っていえば、DNAによって受け継がれる特徴は、髪の毛の色や太さ、クセ毛などの情報と、毛根の量などです。
こうした遺伝的要素が抜け毛とまったく無関係とはいいませんが、じつは家庭での食生活や生活リズムが原因であることが多いのです。
同じものを食べ、同じパターンの生活をしている場合、同じ生活習慣病になる場合があります。
こうしたときも遺伝の影響がささやかれるのですが、原因が食生活と生活リズムにあるケースも少なくありません。
同じような食生活と生活リズムを繰り返しているのですから、家族が同じ生活習慣病になっても不思議ではないのです。
異常抜け毛も同じです。
家族で牛肉や油ものの多い食事、動物性脂肪の多い乳製品や洋菓子、高脂肪の高カロリー食を摂っている場合、あるいは白砂糖や合成甘味料などの多い食事をしている場合、親子で抜け毛を起こしたり、薄毛になったりします。
この場合、親子で同じ状態になったからと遺伝のせいにしてしまうケースが多く見受けられます。
しかし、食生活を根本から改善し、夜型の生活リズムを朝型に変えると抜け毛が治るケースが少なくありません。
抜け毛症が遺伝であれば、食生活や生活リズムの改善で抜け毛症がよくなることはありません。
食生活と生活リズムの改善で抜け毛症がよくなるということは、抜け毛の原因が遺伝ではなく、日常の生活にあると考えるのが妥当ということです。

●フケが出はじめたら、危険信号と思おう
抜け毛では、間違ったフケの理解も横行しています。
「たかがフケじゃないか」と思っている人が少なくありませんが、フケの多い人は抜け毛の原因を持っていると考えられるのです。
人間の身体では、絶えず新陳代謝がおこなわれています。
私たちの皮膚表面は角質層で覆われていますが、角質層が古くなるとアカになって剥がれ落ちていきます。
フケも、頭皮の角質層が剥がれたものです。
春や秋は新陳代謝が活発になりますから、若い人ほどフケが出やすくなります。
フケは自然の生理現象ですが、あまりに量が多いと問題です。
フケは、皮脂腺が分泌する脂肪を含んでいます。
この脂肪は、頭皮の角質層がバランスを崩しているときに出やすくなります。
ストレスによって交感神経が緊張すると、皮脂腺の働きが活発になり、頭皮から分泌される皮脂の量が増加します。
私たちの頭皮には、頭皮常在菌という細菌が住み着いています。
皮脂の量が増加すると、頭皮は細菌の繁殖しやすい不潔な状態になってしまいます。
また、欧米型の食事で動物性タンパク質を摂りすぎると、胃腸障害などによって頭皮に栄養が行き届かなくなります。
新陳代謝が正常におこなわれない状態で、皮脂分泌が過剰になると、頭皮は炎症を起こしてかゆみを生じます。
無意識のうちに頭をかいて頭皮を傷つけると、傷から細菌が侵入して抜け毛の原因になることもあります。
さらに、最近では、合成の界面活性剤入りシャンプーの問題もあります。
フケが気になるからとこうしたシャンプーを朝晩使うと、頭皮が異常乾燥し、表面だけ白く粉を吹いた状態になることがあります。
また、こうしたシャンプーは皮脂を取りすぎるため、皮脂を補おうと皮脂分泌が過剰になります。
そのことで細菌やカビが異常繁殖し、白く粉をまぶしたような頭皮になってしまう人もいます。
フケは自然の生理現象ですが、同時に、頭皮と髪の毛の健康のバロメーターでもあります。
フケが気になりだしたら頭皮を清潔にするとともに、生活習慣の改善にも目を向ける必要があります。
夜更かしをやめ、肉食中心の欧米型食生活を改めれば、かなり改善されるはずです。

●髪の健康は心身の健康。心身の健康が髪の健康
「フケは頭皮と髪の健康のバロメーター」です。
同じように、「髪の毛の状態は心身の健康のバロメーター」、あるいは逆に「抜け毛は心身の危険を示すシグナル」ともいえるのです。
私たちの身体は、非常に巧妙にできています。
身体のなかで何か異常が起きれば、痛みや発熱などで私たちに異常のシグナルを送ってきます。
私たちの健康を守ってくれているメカニズムを、恒常性(ホメオスタシス)といいます。
これは身体の状態を本来あるべき状態、つまり健康な状態に保とうとする働きです。
そして、その恒常性は神経系、ホルモン系、免疫系の3つのネットワークが支えています。
抜け毛に見舞われたとき、多くの人が「毛が抜けて薄くなってきた。まあ、仕方がない。命にかかわるものじゃないからいいか」といったことをいいます。
しかし、そうではないのです。
抜け毛という現象も、身体の異常を気づかせてくれるひとつの症状です。
抜け毛そのものも大きな問題に違いないのですが、それ以上に、自分の身体が発している重大な警告であることをぜひ理解していただきたいと思います。
異常抜け毛の原因はさまざまです。
特別な病気による異常抜け毛を除けば、頭皮環境(シャンプーやパーマなど)、食肉中心の高脂肪・高カロリー食、食品添加物の悪影響、ストレスによる自律神経の問題、環境ホルモンなどが考えられます。
それらの原因によって身体のなかに何らかのトラブルが発生し、新しく丈夫な毛をつくる働きが衰えたり、抑えられたりしている危険が考えられます。
先ほどの神経系、ホルモン系、免疫系のネットワークが崩れ、抜け毛はその危険を知らせるシグナルととらえることができるのです。
心身に異常を感じたとき、私たちは医師にかかります。
そのとき医師はいろいろと診察しますが、皮膚の状態に注目します。
皮膚は心身の状態を正直に示すからです。
じつは髪の毛は皮膚の変化したものですから、髪の毛を見れば栄養状態や心身の状態も推測できるのです。
抜け毛したからといって、必ずしも病気というわけではありません。
しかし、心身が不健康で、髪の毛だけが健康ということはありません。
逆に、心身が健康で、髪の毛だけが不健康ということもまずありません。
「髪の健康は心身の健康。心身の健康が髪の健康」です。
ですから、抜け毛症を克服し、健やかで丈夫な髪を取りもどすためには、ただ頭皮や髪のケアをするだけでは不十分です。
本当の育毛とは、食生活や生活習慣の見直しを含めた生活改善からはじまることを理解しなければならないのです。

この記事を書いた人
狭山清美

毛髪診断士、管理栄養士、フードコーディネーター
1984年生まれ。さいたま市出身。2児の母。
大妻女子大学管理栄養士専攻コースを卒業後、管理栄養士資格を取得。
健康食といわれる和食の利点を活かしつつ毛髪効果のある「和料理」を提唱する。趣味はマンガ(ワンピース)。

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